一緒に食事に行くとたくさん食べてるし、間食もしてるのに、なんであの子はあんなにスリム体型なの?
体型やスタイルは、生まれ持った骨格・体質などにより違いが出てくるものですが、いつもスタイルキープしているあの人は、「食事を食べる順番が重要!」という事を知っているのかも?!
今回は、そんな“体型の維持”のみならず、健康の秘訣とも言える「食べる量よりも順番が大切」な理由についてまとめてみました。
「肥満」の原因って?
「食べ過ぎには十分注意してるのに…」
「太りやすい物を食べすぎてるのかしら?」
大食いしてるつもりはないのに、なぜか一向に痩せる気配がない…という人は、もしかすると「食べる順番」に原因があるのかもしれません。
肥満の原因は血糖値の急上昇
肥満を引き起こす大きな原因に、糖質を急激に摂取する事による「血糖値の急上昇」があげられます。最近は、特保のお茶や食品などでも“血糖値の上昇を抑える”と謳っているものが多いので、一般知識として知っている人も多いのではないでしょうか。
血糖値の急上昇を防ぐのに有効な「食べる順番ダイエット」
同じ献立でも「順番」に気を付けるだけで糖質制限に
食べ物は、腸に届いた順番に栄養として吸収されるため、ご飯などの炭水化物を先に食べれば“糖質”が先に、そして魚や肉などを先に食べればたんぱく質から吸収されます。
以前ご紹介した「ベジ・ファーストがもたらす健康美」でも触れましたが、食事をする際は食物繊維豊富な海藻類や野菜から先に食べる事で、腸での糖質吸収が穏やかになり、血糖値の急激な上昇を防ぐという結果にもなります。
私たちが生きていくため、毎日欠かす事の出来ない習慣「食事」だからこそ、少しの心掛けが大きな効果となり、“ダイエット・減量の成功”という結果が期待できるわけです。
ご飯やパンなどの炭水化物を食べる量が減る結果にも!
食物繊維からタンパク質へ、という順番で食事を食べきっていくことで、最後となる炭水化物を食べる時にはある程度の満腹感が得られているので、ご飯やパンといった炭水化物を食べる量が減る事へもつながります。
「食べる順番ダイエット」の具体的な方法
「食物繊維→たんぱく質→炭水化物」の順を基本に。献立全体を見渡して考えよう
「食物繊維からタンパク質へ、そして最後に炭水化物を」と言っても、具体的にはどんな食べ方が理想的な“食べ順ダイエット”になるのでしょうか。ここではほんの数例をご紹介したいと思いますので、ぜひ毎日の食生活の中で参考にしてみてください。
日本食・和定食の場合
例えば、和食の中でも定番と言える左のような“焼き魚定食”。一般的な和定食のひとつですね。
献立は「ごはん・味噌汁・焼き魚・豆腐・ヒジキの煮物・漬物」。この場合、ダイエット・減量を目指す場合の理想的な食べ順は…
- 豆腐
- 焼き魚
- 味噌汁
- 味噌汁
- ヒジキの煮物
- ごはん・漬物
となります。食物繊維から食べ始め、そして味の薄いものからいただきます。味の濃い物はご飯が欲しくなるため後回しにした方がベターです。豆腐以外にも、サラダやおひたしといったメニューがある場合は一番はじめに食べます。
洋食・カレーライスの場合
日本の家庭の食卓に多く上ることのある”カレーライス”と“サラダ”の組み合わせ。こんな時はどうする?
この場合、ダイエット・減量を目指す場合の理想的な食べ順は…
- サラダを全て食べる
- カレーの肉や具を食べる
- 残りをゆっくりと食べる
といった順番が糖の吸収を穏やかに、そして血糖値の急上昇を防ぎやすい理想的な食べ方といえます。牛肉には脂肪を燃焼し、代謝を促進するL-カルニチンも豊富に含まれているため、たっぷりとカレーに入れて先に食べておくのがオススメです。また、肉を噛無ことが満腹感にもつながり、うっかり食べ過ぎ…問うことを防ぐ結果にも。
その他、血糖コントロール作用があるとして知られている牛乳を食前に飲むというのもメタボ対策に一役買います。ヨーグルトなどの乳製品も、食前に食べる問いに膜を張る食品として知られていますよね。
和食・丼ものの場合
では、たんぱく質や食物繊維が炭水化物に乗った“丼ぶりもの”はいったいどうすれば?!
丼物の場合は、あらかじめ味噌汁や付け合せの野菜などを先に食べ、その後具を半分食べて、残りの具とご飯をゆっくりと一緒に食べます。
外食の場合は、丼ものだけではなく、サラダや付け合せとなるような野菜類、そして味噌汁などの汁ものもセットで注文していただくのがオススメです。
まとめとして
というわけで、今回は「食べる順番ダイエット」についてまとめてみましたがいかがでしたか?
ダイエット・減量を目指す時にはぜひ参考にしていただきたい方法ですが、日本の食文化の中では「三角食べ」が推奨されることも多くあります。
これは、献立の中にある食事をそれぞれ奥深く味わうため提唱されてきた習慣のようですが、人によっては“食事のマナー”として据える方もいるかもしれません。
体型維持が気になるからと言って、あまりに「食べる順番」を意識しすぎることはせず、出来る範囲で気楽に行っていくことが長続きの秘訣であり、成功のポイントかもしれませんね。